※上映順
おはぎ
おしゃべりなみやと無口な勇は、一つ屋根の下、会話もなく、毎日を同じように過ごす。娘と孫が訪ねてきた日、みやが倒れた。そんなみやを病室で家族が見守る中、本人は幽体離脱をしていた。 そしてみやは “透明人間”になることで今まで見ることがなかった勇の一面を知る。
わたし(たち)の家
自身のパートナーであるダイスケの突然の失踪の後、ショウタはその事実から目を逸らすかのように2人で暮らしていた部屋から引っ越そうとしていた。そんな中、ショウタはダイスケの「恋人」であるタクヤと出会う。いなくなったダイスケへの気持ちを隠さないタクヤとの出会いでショウタの中にさざなみが立ち始める。そんな折、ある連絡がショウタの元に届き…。
花と修羅
四谷の女子校に通う緑。書道部の後輩だった花が死んだある日、赤い髪を持つ少女、伊和が転校してくる。大人しかった花とはまるで正反対な、自由奔放な伊和が書道部に入部したことで、何かと振り回される緑。しかし、徐々に、緑は伊和を通して、見えていなかった、見ようとしていなかった花の姿を発見し始める。
誰かの栞
小学6年生の翔太がやってきたのは、祖母のとし子が一人で営む古本屋。古本に挟まっている栞をきっかけに世界を広げていく。刻々と変わる世界の中で蓄積されていくもの、そして消えていくものの変化を受け入れるとはどういうことかについて、一人の少年が向き合う物語。