協賛企業様インタビュー
テレコムスタッフ株式会社様

小梁様 インタビュー 

こんにちは!『あすみ』班3年の遠藤です。

~~~~~~~

今回は早稲田大学出身、テレコムスタッフ株式会社でプロデューサーや人事をされている小梁様にインタビューをさせて頂きました。映像づくりに興味がある方、テレコムスタッフ株式会社様に興味がある方にはもちろん、現在映像作品作りで行き詰ってしまっている方にとても参考になるお話ですので是非ご覧ください!

ー大学くらいからどういうことを考えてプロデューサーや人事の担当をされているのかというのを教えて頂けますでしょうか。
早稲田大学教育学部教育心理学科というところに大学時代は通っていまして、全く映像の勉強はしていなかったんですね。皆さんのような実習の授業もなかったですし、映画サークルに入るというタイプでもなくて。1か月30日ずっと居酒屋でバイトしているみたいな、そういう感じの学生生活を送ってですね。就職を意識し始めた頃に映像の仕事が楽しそうだなと思いまして、テレビ局でドキュメンタリーをやっているテレビ局とプロダクションをいくつか受験しまして、そのうち、うちの会社に拾ってもらえて入社して。それが1996年なので結構前なんですけど、それから入社をしました。最初はずっとアウトドアの番組を十何年間、珍しいんですけど担当して、そこから気が付いたら今はずっと世界の山とか火山、氷河を撮ったりみたいな、大自然系の番組をずっとやるディレクター、プロデューサーみたいなことになって今に至るという感じです。

―1996年から24年間、すごく長い間映像の世界に関わっていらっしゃったということで経験の深い方として教えて頂きたいのですが、小梁様の考えるいい映像・いい映画はございますでしょうか。
映画とテレビで随分違うしなかなか一概に言いづらいんですけれど、やっぱり見てくれた人の気持ちが動くものがいい映像なのかなと思いますね。勿論作品の完成度とか映像の美しさとか色々な要素が詰まって作品って出来ていくのでなかなか一言では表せないんですけれども、短い映像でも観ている人がハッとして、気持ちが楽しくなったり悲しくなったりすることがあると思うんですけど、そういう魔法みたいな良さが映像にはあると思うんですね。我々映像の仕事をやっている人間はそういった魔法が起きるような映像を創ろうと思っていて。そのために色々な準備をして、こうやったらキャストの気持ちが動かせるかもなっていうのを考えながら、撮り方とか順序とか撮影対象とか場所とかを吟味します。そして撮影対象からどんな言葉を引き出すべきか、もしくはどんなナレーションを載せようか、音楽はそうしようかと色々計算して臨むんですが、それでも魔法が起きたり起きなかったりするので、その試行錯誤そのものが面白かったりします、ずっとやってきた人間としては。
その準備には正解がなくて、出来上がった時に誰かの気持ちが動けばそれは正解だったかなということの繰り返しです。でも一生懸命、作戦を立てて準備を進めていくと全く想像しなかったようなことが起きたり、自分ってこんな風に思うんだとか、撮らせてもらっている対象の人がこんなに感動してくれるんだみたいな想定外の楽しいことがよく起きます。制作の過程で奇跡のようなものが色々起きるので、やりがいはあります。思った通りに進まないけれど結果オーライだね、みたいなことが一個の番組作っていて100個くらい起こったりするので。すごく考えてすごく時間使ってすごく努力したなっていう時ほど想定外の良かったことが起きるんです。自分は飽き性なのかもしれないんですけど、同じことずっとやっているよりも毎回違うことが起きて、その度に人ってこうなのかなとか、世の中ってこうなのかなとか、自分の場合は自然を撮っているので自然ってこうなのかなとか、色んなことが学べて、感じられて、身についてくるので、すごく面白いなと感じながらやっています。

ー緻密に準備しても予測を超えるようなことが沢山あって、刺激が絶えないお仕事なのですね。私達も今映像制作していて、計画通りに進まなくて小梁様のおっしゃる魔法のようなものが上手い方向に進んでいないような気がするんです。いざ直面すると皆経験がないので悩みに悩んで時が過ぎてしまい。その場合の対処法のようなものってあったりしますか?
えっと、事前にすごく考えてAプランBプランCプランくらい考えておいて望むのが端的な対処法でしかないと思います。悩んで話し合って答えが出ないっていうのは、ゴールが共有できていないのかもしれない。みなさんはシナリオを考えてカット割りもして現場に臨んでいるので、それを撮影して得られた映像の良し悪しの判断が共有できていない。こういう良さがあるとか、このシーンが目指しているのはここだっていう共通認識がないっていうか、共通認識がぶれているのかなっていうところですね。

ー確かに監督こう思ってたんだっていうことはよくあるので班に持ち帰って徹底して共通認識したいと思います。(笑)

我々の仕事だと構想して映像にしてという作業をずっと続けているので慣れていますが、最後は監督が決めなさいってすることが多いです。その代わり撮れたものに関しては監督が責任を持ちます。しかし、みなさんは経験がないからどういう風にしたらどういう風にとれるかも想像つかないでしょうね。

ーやっぱり経験がないからこその楽しみもあるんですけれども辛さもあってですね、これが他者の眼にふれたときにその魔法が実感できるのかなとは聞いていて思いました。

作り続けている我々は考えすぎちゃって、最後まで考えてもう一回頭から考え直してって続けていくと、その映像の価値がわからなくなっちゃうことがよくあります。そういう時は、初めて見るお客さんの気分になって見返してみるようにしています。
若いディレクターによくアドバイスするのが、見直しの時間をつくることです。撮れたものだったり、編集したものを客観的に見てみる。自分の構想とかねらいを全部忘れて、寝間着で横になってみるとか、すごくリラックスして見る。そうするとこれって全然ダメじゃんとか、ここダメかもとか、あそこがダメなんだみたいなことが見えてきたりするんです。
ー1回客観視すると全然見え方っていうのも違いますもんね、それはすごく勉強になりました。是非それはみんなでやってみたいなと思います

自分はこれだけこの映像にこういう意味を込めたつもりだってやっているんですけれども、その頭のままその絵がいいか悪いか判断しづらいので、客観視するのが良いかなと思います。

ーありがとうございます。今、制作に関してお話を伺っていたんですけれども、こはりさん人事もされているということで、御社でどういう人が欲しいか、映像制作実習を受けた生徒が御社で活躍できる要素とかあれば教えて頂きたいです。

そうですね、欲しい人材。うちはテレビ局とかメディアの子会社ではなく、独立系のプロダクションです。仕事が降って湧いて来ないので、自分達で企画をかいて仕事をとってこなきゃいけない。でも、だからこそ楽しくて、自分達のやりたいことが出来る場所なんです。我々は毎年、テレビ局とかネットメディアなどに企画を何百も書きまくって、それが採択されれば番組が作れるわけですが、そういう厳しい競争を勝ち抜ける「良い企画」を考えられる人材はすごく欲しいですね。採択される良い企画っていうのは、すごく考えられて計算しつくされたものだったり、見たことも聞いたこともない斬新さがあったり、いろいろな良さがありますが、そういう企画を立てられる人が戦力として一番ありがたいかもしれないですね。こだわりが強くて常識を鵜呑みにしない人はいいですね。こんな感じでいいんでしょと及第点を狙う人は馴染みづらい世界。ただし、何百万人何千万人に観てもらうものを作っているので、あんまり破天荒すぎても通じないので、そこそこ常識を持っていて、でも何か生み出そうとしたときには何かすごいことを考える人というのが理想かもしれません。そのバランスがいろいろと偏った人間が集まっているのがテレコムスタッフだと思います。我こそはそうだという人、面白いことを考え続けるのを生業にしたい人、何かに没頭したいと思っている人にとっては、テレコムスタッフは良い環境だと思うので、ぜひ就職説明会や会社のホームページを覗いてみていただきたいですね。特に、この映像制作実習を経験した方々は優秀な人が多く、OBOGを何人も採用しています。みんな、そんなに従順じゃないというか。(笑)もちろんすごく素直な子たちなんですけれども、流されないというか芯が強いタイプが多い気がします。3年目でディレクターやっている者もいますし、企画を通している者もいます。きっと映像の自由さだとか面白さを1年間かけて学んできているので、さっき言った魔法みたいなのがなんかこう自分の中にそういう楽しい瞬間があるって思えている人たちなのかなって思います。

ーある種の信念みたいなものがある人が御社で活躍されて、企画とかも独創性のあるものが考えられるというのと。映像制作実習で先生からしごかれたというか、そういう経験を沢山積んできたからこそそれぞれが信じるものがあって、それを御社でもいかせるっていうことですね。

でも逆に映像の経験が全くなくてもスタートラインには立てます。自分は映像の勉強していなかったんですけれど、この会社だったら面白い経験が出来るかなと思って応募しました。映像は作っていく工程自体がすごく楽しいですし、行きたいところに行けて、会いたい人に会うチャンスがたくさんあります。その楽しさを味わうことをモチベーションに仕事し続けるタイプもいますので、映像未経験の方も歓迎いたします。
ー最後に小梁様が映像制作実習で撮影している我々にひとこといただければなと思います。よろしくお願いいたします。

2020年がこんな年で感染症の影響ですごく大変なんですけれども、そんななかで皆さん現場に出るしかない授業に取り組んですごく大変だと思います。でも映像を創る作業っていうのは、すごく人生の糧になると思います。さきほど細かい作業が大変で上手くいかなくてとおっしゃってましたけれど、それをみんなで話し合って乗り越えていくのは、まさに仕事をするのとおんなじだし大人になってからもそういうことの連続です。映像の世界はそういう上手くいかないことの連続なんですが、なにか成果物が出来て、やりきった達成感を味わって、それが見る人の心に届いた時の喜びと言ったら本当に巨大なんです。ご褒美が待ってるから、やりがいもある。大変な今年の映像制作をやりきるとすごく糧になると思うので、とにかく全力で頑張ってください。そんななかで就職先をまだ思案中の人がいて、映像しばらくやってみてもいいかなと思う人がいれば、映像の魅力に取りつかれた人は大歓迎ですので、応募してもらえれば嬉しいです。

以上テレコムスタッフ株式会社小梁様のインタビューでした。貴重なお話ありがとうございました。私達の疑問にもひとつひとつ丁寧に答えてくださり、小梁様のおかげで現在製作中の私達の作品をより良いものにすることが出来そうです。お忙しい中貴重なお話ありがとうございました。