協賛企業様インタビュー
株式会社バンダイナムコアーツ様

12/15インタビュー 森重様

こんにちは!『あすみ』班3年の遠藤、佐々木です!!

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今回は早稲田大学出身であり、現在株式会社バンダイナムコアーツで『喜劇 愛妻物語』『おらおらでひとりいぐも』『前田建設ファンタジー』などの製作に携わられている、森重宏美様にインタビューさせて頂きました。株式会社バンダイナムコアーツに興味のある方、プロデューサーを目指されている方や映像業界に進みたい方には必見です!

―映像制作実習について、プロデューサーや配給会社としての立場からどのようにお考えですか?
私も学生時代オープン科目で数日間夏休みに集まって映像を作ってみよう、という授業に参加したことはありましたが、ここまで本格的に映画制作について身体で学ぶ経験ができるということは、非常に恵まれた環境にいらっしゃるなと思います。こうやって会社として協賛させて頂くようにもなって、上映会にも何度か足を運ばせて頂いたこともあり、そのたびにレベルの高さにも驚かされ、刺激も受け、、、ただただ羨ましいです(笑)

―学生の頃から映像業界に興味があったのですか?
そうですね、中学校の頃からなんとなく映像業界に入りたいと思っていたんですけれども、大学時代にオフィス・シロウズという会社のインターンをさせて頂いたことをきっかけに真剣に考えるようになり、就活も映像関連の企業を中心に受けておりました。

―大学時代はどのような学生でしたか?
やりたいことの興味が広い学生だったなと思います。放送研究会というサークルに入っていて、イベントを企画したり、映像を編集したり、その中で自主映画も作ったりしながら。その傍ら温泉旅行サークルも入っていたり、バイトもいくつかやってましたし、毎日駆け回っていました。

―会社に入ってみて、学生の頃想像していたこととのギャップなどありましたか?
いい意味でのギャップはあったかなと思います。就職氷河期だったということもあって、社会人になったら学生の時みたいには自由に行かなくて、果てしなく暗い世界が広がっているんだろうなと思ってたんですけど(笑)むしろ際限ない自由を手に入れた感じがしています(笑)

―もともと暗いイメージを持たれていたんですね(笑)
そうですね、馬車馬のように働かされるのかと思ってたんですけど(笑)もちろん社会生活においてのルールは学生の頃よりしっかり意識するようにはなりましたがそれに縛られているという感覚もないですし、仕事で出会う人達はとにかく色んな人達がいて面白いです。

―早稲田大学で学んだこと、今に生きていること等ございましたら教えて頂きたいです。
映画を作る仕事をしていると、どの経験がどういきるかって本当にわからにところがあります。例えばですが、楽器をしていた経験が、音楽をテーマにした映画作りの際に知識として生きてきたり…そういった意味で、興味を幅広く持って、色んな経験することは大事だなと思います。

―早稲田大学では、何学部何学科に所属してらっしゃったんですか?
教育学部の複合文化学科でした。

―どのようなことを勉強したのでしょうか。
やっていることは文化構想学部に近いかもしれないです。第二外国語をきっちりやる学科だったので、フランス語を週3くらいでやりながら、自分の興味のあることなんでもやっていいよっていうゼミに所属していました(笑)卒論ではアニメと映画の中における“遊園地”の表象…をテーマにして書きました。
―大学を選ばれる時には教育に興味があったのでしょうか?
大学を選ぶ時は、映画関係の仕事に就きたいから日本大学の芸術学部とかも進路として考えていました。でも塾の先生に相談したら、「映画・映像の道に進みたいなら早稲田だ」、といわれて(笑)山口県の塾講師に言われたことを鵜呑みにしました(笑)早稲田に行っていれば色んな道が開けるというのは確かでしたね。映画も学べそうなところをピックアップして受験しました。

―映像業界をみていらした中で、御社に興味をもったきっかけなどございますか?
丁度就活の時期に色々な会社を調べる中でうちの会社が結構私が好きな作品を沢山扱っている会社だなというのがありました。さっきお伝えした様にオフィス・ジロウズっていう制作会社でインターンをしていたんですけど、ちょうど関わった作品がうちの会社が関わっていた作品だったんです。それがきっかけで調べていくうちに、どんどんこの会社に入りたいと思うようになりました。

―どのような作品がお好きだったのですか。
色んなジャンル観ますが、日常の中にちょっとファンタジー要素が入ったものが好きで、『いけちゃんとぼく』っていう絵本が原作の作品だとか。うちの会社は9割くらいアニメの会社ですが、昔から姉の影響でアニメもよく観ていて、『クレヨンしんちゃん』『カウボーイビバップ』なんかも好きでしたね。
―そういった会社の中でプロデューサーとしてどういった業務をされているのでしょうか。
入社2年間は営業部に配属されて、音楽配信課でアニソンの配信業務をしていました。ただ入った当時からずっと映像の部署に行きたいと思っていたので、異動希望を出して、映画やアニメ、パッケージの製作に携わらせて頂けるようになりました。今は劇場作品の製作業務がほとんどなんですけれども、関わり方は様々で。プロデューサーとして企画から入らせて頂いて、製作委員会の中で幹事として責任もって事業全体をみるということもあれば、既に進んでいる企画であとから製作委員会の中の一社として入らせて頂くということもあります。幹事会社として、プロデューサーとして入る時には映画を作るためのお金を集めるところから始めて、監督だったり作り手と向き合いながら、社内外の調整もするというのが主な業務になりますね。

―例えば『おらおらでひとりいぐも』の場合だと共同プロデューサーとして具体的にどのようなことをされていたのでしょうか。
先程お伝えした後者の方ですね。元々進んでいた企画があって、あとからご一緒させて頂いたというか。こういう企画があって、監督をはじめスタッフも撮影日程も決まっていて、一緒に作りませんか、というお話から参加させていただきました。どのタイミングで参加するかにもよりますが、その場合でも脚本やキャスティング、劇場宣伝時にアイディアは出します。製作委員会に入らせて頂くにあたっては、どういう権利を取得するのかという話にもなるので、例えば全体の事業の中の何%出資するので、その分ビデオグラムの権利はうちが貰いたいですよ、とか。条件の交渉ですね。

―様々な業務をされている中で、これは楽しいな、大変だなと思うことはございますか。
もともと映画が好きなので、映画が出来上がっていく過程はわくわくしますね。もちろん作り手と寄り添うことも大事なんですけれども、それをどう事業にするか、どこでお金を儲けなければいけないのかっていうのを並行して考えなければいけないので、それはすごく難しいです。作り手がやりたいことと、事業としてのバランスをどうもってくるかというのが、プロデューサーとして責任を持たなきゃいけない部分ではあるので、非常に難しい。ただやっぱり、出来上がっていく過程は非常に楽しいです。



―(個人的な話から逸れて会社のこともお聞きしたいのですが、)入社後の配属だとかジョブローテーションについて分かることあれば教えて頂けますか。
あくまで今現在の話になりますが、お伝え出来る範囲でいうと、個人の希望はできる限り尊重してもらえる会社だと思います。本当に若手のうちから色々挑戦させてもらえるので、その分責任も大きく、プレッシャーもありますが…。勤続年数に関係なく、チャレンジさせてもらえる土台はある会社だなと、思います。

―最後になりますが、プロデューサーや映像業界を目指す学生に向けて、学生のうちにどんなことをしたり考えておいた方がいいのかのメッセージをお願いいたします。
私もサークル活動とかバイトを忙しくしていたほうだとは思うんですけれども、あんなに時間があったはずなのに毎日時間が足りないなと思っていて。今思えばもっとゆとりを持って色んな国の映画を観たり、本を読んだり、インプットの時間を作れたんじゃないかなと思います。さっき自由はあるとは言いましたが、社会人になると、自分の裁量で時間が使えなくなるということも沢山出てくるので。若い時の時間っていうのを本当に大切にしてほしいと思います。きっと学生の皆さんなりに色んな「やらなきゃいけないこと」っていうのが、勉強も含め毎日発生していると思うんですけれども、一回立ち止まって、今追われているそれは本当にやらなければいけないことなのか、っていうのを常に考えて選択してほしいなと思いますね。私は性質上、なんでもかんでも全力でやっちゃってたんですけれども、一瞬で学生時代終わっちゃったので(笑)もっとゆとりというか、何もしない時間を作って、考えたり、インプットする時間に充てればよかったなと思っています。


以上株式会社バンダイナムコアーツ森重宏美様へのインタビューでした。
会社のことも知ることが出来、さらには映像業界に最近興味を持たれた方にとってもプロデューサーに興味がある方にとっても非常に学ばせて頂くことが多いお話でした。森重さんの優しく温かいお人柄から、非常に楽しいひとときでもありました。貴重なお話ありがとうございました。