『弾ける』キャスト紹介

キャスト紹介

山本夏実役 吉野志乃さん

〈コメント〉
主人公、夏実役の吉野志乃です。
夏実という役を演じる上で境遇に似たような点があり、気持ちを重ねやすかったです。でも夏実は私よりも我慢強くてあやふやな存在でした。ストレスや静かにのしかかる圧に対して夏実は耐えます。狭いコミュニティ特有の閉鎖的な、じわじわと追い詰めてくる圧を夏実と一緒に感じる時間は息が詰まるような苦しさでした。
そして夏実は自分が何者かを見失い、また何者にもならないことを望まれその通り何者にもなれないままでした。
今回『弾ける』では、そんな何者でもない夏実の19年間という人生の一瞬を作品として切りとっている訳ですが、その一瞬の出会いが夏実にどんな変化をもたらすのか、そこに注目して頂きたいです。

松林監督より
どこか緊張した空気の中で出てくる言葉の確かさ。去年のこの時期に画面越しに伝わってきた志乃ちゃんの最初の印象であり、それは今も変わらないように思います。夏実の息苦しさからくる不安定さと、ラストでの確かな意志、物語の中で、重要な要素を持つ、眼差しが段々と変わっていく様子を忠実に演じてくださいました。夏実という人物について、二人で撮影終わり定食屋で話し合った日がもう懐かしい!


三上桂子役 鈴木はるかさん

〈コメント〉
三上桂子を演じました、鈴木はるかと申します。桂子は凛とした優しく強い女性。周りに何を思われても、自分の軸をしっかりと持っています。
時には弱ってしまいそうになる事もあるけど、自分を見失わない。
それにとてもユニークなひと。母親として子供との向き合い方や、大人の女性としても魅力的で憧れます。
監督はどんな時でも心情をなにより大切にしてくれて、向き合ってくれました。大変な状況でも現場はいつも明るく笑い声が絶えませんでした。それは、監督の魅力とそこに集ったスタッフみんなのおかげです。
そして、私が桂子でいられたのは夏実がいてくれたから。
私にも夏実にとっての桂子のような存在がいました。その人との出会いが私の大きな道しるべになりました。そんな2人の関係性も見どころです。

松林監督より
凛々しく、まっすぐ夏実を見つめるその眼差しと佇まいに惹かれました。現場ではいつも冷静かつ落ち着いた様子で、焦り、悩む私に対して、じっと微笑んで待ってくださる姿が印象的でした。そして、夏実に手を差し伸べるというよりは、ただ夏実の隣で偽りのない姿でいること、それを鈴木さんは当たり前のように演じてくださいました。撮影を重ねる度に仲が深まっていくお二人を見て、撮影以外でもずっと夏実と桂子を見ているようで心がほっこりしました。


『弾ける』にはメインのお二人をはじめ、総勢12名のキャストが出演します。
魅力あふれるキャストの皆さんに是非ご注目ください!

-上映会情報-
日時:2022年1月22日(土)
場所:大隈講堂
入場料:無料(予約不要)
4作品上映予定
作品上映後に監督や教員によるアフタートークなどを企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。

2021/01/13(木)

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