『咲の朝』助監督インタビュー

インタビュー

こんにちは!昨日、21歳の誕生日を迎えた『咲の朝』ブログ担当の田口です!
今回は助監督の牧野優希さん・中村葵さんにインタビューをしてきました。班員である僕も知らなかった一面があり、とても面白い内容となっております。ぜひ最後までご覧ください!

助監督 牧野優希インタビュー

田口:4作品のなかで『咲の朝』を選んだ理由を教えてください。
牧野:理由は3つあったと思います。
まず、元々美しい画を撮りたいという欲望があったことが大きかったです。『咲の朝』の、赤い自転車と川という爽やかで綺麗な絵が撮れそうな要素に、惹かれました。
2つ目は、私が「殻を破る」「周りの声でなく自分の声を聞く」というテーマに興味があったからです。
3つ目は、監督の人柄ですね。監督の天性の明るさのようなものに惹かれました。楽しく映画が撮れそうだなと思いました。

田口:なるほど、ありがとうございます。助監督はやることがたくさんあって、すごく大変そうだというイメージがありますが、一番大変だったことは何ですか?
牧野:オーディションやリハーサル付近が、連絡することも相手も沢山あって大変だったかな?深夜に監督と葵さんと眠気に襲われながら格闘してた記憶があります。でも楽しかったです。

田口:では、逆に助監督としてやりがいや喜びを感じるところはどこですか?
牧野:監督の近くで、活動の流れを考えたりオーディションに参加したりと、活動全体に深く関われることは本当にやりがいがありますし楽しいです。

田口:班の雰囲気についてはどのように感じてますか?
牧野:すごく良いと思います。皆穏やかで、思いやりを持って助け合いながら『咲の朝』を作っています。監督を筆頭に現場は明るくて、毎回とても楽しいですし、班員の冗談等に笑わせられてます。皆親切で素敵な人達です。本当にチームに恵まれたなと思っています。

田口:嬉しいですね(笑)。助監督はいま牧野さんと葵さん2人でしていると思いますが、2人ならではの裏話やエピソードがあれば教えてください。
牧野:うーん、何だろう…。2人とも、チーム組みたての7月位の時はお互いかなり緊張してたように思います(笑)。チーム全体に言えますけど、半年も経たずにこれほど仲の良さが変わるんだなとなんだか感慨深いです。そういえば、部分月食の日にオーディションがあって、夜に監督助監督でカレー屋に行ったんですけど満天の星が見に行きたいって話になりました。活動が終わったら行きたい!!
あ、あと助監督2人の苗字がキャスト2人と同じで混乱が多かったので、助監督の呼び方を「苗字+さん」から「まっきー」「あおいさん」に途中で変えました(笑)。

田口:そうでした、まっきーでした(笑)。作品にちなんでなんですけど、まっきーの高校時代の思い出を教えてください。
牧野:演劇部だったんですけど、そこで私の思いつきを起点に、同学年13人全員が自分独自のアイドルの挨拶を考えたんですよ。皆ノッてくれたことが嬉しかったです。それから度々披露会をして盛り上がったことが印象深いです。『咲の朝』の班員にも、映像は外に漏らさないので是非やって欲しいですね。どうですか田口さん。

田口:本当に勘弁してください!絶対やりませんからね。
ハッシュタグたぐ (ここで観客にマイクを向ける) 田口~!SNSから生まれた妖精、『咲の朝』のSNS担当、田口智崇です! はい、次行きましょうか。(絶対に班員全員にやらせる)
まっきーは建築学科で学ばれてますが、それが映像制作に活かされる経験はありますか?
牧野:建築の経験が活かされてるかは分からないんですけど、建築と映画企画作成の間には似通ったものを感じます。優先順位をつけて複数の問題の解決策を考え、それらを一つの作品にまとめあげるという面では一緒です。あとは、自分が表現したいものを表す手段として、現状は本当にベストな状態か問い続けて、より良い可能性を粘り強く探し続けるという面でも一緒な気がします。めっちゃ真面目に答えました。

田口:めっちゃ真面目にありがとうございます(笑)。では、最後にひとことお願いします!
牧野:『咲の朝』の、今後の撮影と完成が本当に楽しみです。映画の内容のように、まっすぐ爽やかに頑張っていきたいです。咲がどのように成長するのか。何を選ぶのか。それをお楽しみに、映画を見ていただけたらと思います。きっと、皆さんの心を清々しくしてくれるのではないかと思います。

田口:さっそく監督インタビュー読んでくれてる、嬉しい(笑)。インタビューありがとうございました!

もう一人の助監督である中村葵さんにもインタビューしてきたので続けてご覧ください。

助監督 中村あおいインタビュー

田口:葵さんが4作品のなかで『咲の朝』を選んだ理由を教えてください。
中村:2人の女の子が中心となっている、自転車の2つのポイントにまず惹かれました。私も高校時代、輝いてるなと思うクラスメイトがいて、その子の強さや行動力など当時の自分になかった部分に憧れる経験があったので主人公の咲に強く共感しています。
自転車に関しては、制服で河原を友達と自転車で走るのが自分の中の青春の理想像で。電車登校だったので私は実現できなかったのですが、作品内で主人公が自転車に乗るのを見届けたいなという気持ちがあります。
作品自体以外の魅力でいうと、前で企画を話している時の監督の目がすごい輝いていて、楽しそうで、監督の班は良い雰囲気になるのではないかと勝手に予感していました!

田口:この時点で、班が良い雰囲気になると予感していたのはすごい(笑)。助監督はやることがたくさんあって、すごく大変そうだというイメージがありますが、一番大変だったことは何ですか?
中村:実は1つ1つの仕事は大きくないので選ぶのが難しいです。。その上で選ぶとすると、キャスト関係の仕事が1番大変だった気がします!オーディションに呼ぶ前のキャスト候補の整理から始まり、実際に決まった後もキャストとのやりとりやスケジュール決めなどがありました。メールの文面作りは以前より少しだけ上手くなったと信じたいです!
あと余談なのですが(助監督の仕事とは一切関係ないかもしれない)、自転車を取りにいく・返しにいく時、私のミスで1日に自転車で坂道を3往復した恥ずかしいエピソードがあります。

田口:それは恥ずかしいですね(笑)。では、逆に助監督としてやりがいや喜びを感じるところはどこですか?
中村:助監督としてかは分からないのですが、監督をはじめとする班員やキャストが楽しそうに撮影に臨んでいるのを見ると、自分自身の活力になります。
特に喜びを感じた瞬間は、自転車屋での撮影(クランクイン)の時です。その自転車屋さんに対して人生初めての撮影交渉をしたのですが、あっさりOKしてくださって、当日も果物を配ってくださるなど撮影に全面的に協力してくださりました。自転車屋さんだけでなく、近くで工事を行なっていた2人が撮影に合わせて昼休憩を取ってくださったり、クリーニング店の方が荷物置き場や机と椅子をセッティングしてくださったりなど、近所の方の全面協力の元、撮影を行うことができました。人の優しさに触れて、暖かい気持ちで撮影がスタートできたなと思います。

田口:何度も班員について話してくれてますが、班の雰囲気についてはどのように感じてますか?
中村:とてもユニークで楽しい雰囲気です!個々のキャラが大分濃くて、ミーティングの時も色んな角度から意見が飛び交っている印象があります。真面目に現場を引っ張る人がいる一方で、逆に現場を和ませる人がいたり、班のバランスの良さは最強です!

田口:助監督はまっきーと葵さん2人でしていると思いますが、2人ならではの裏話やエピソードがあれば教えてください。

中村:実は監督も含め、3人とも女子校出身です!それ以外でいうと、現場でのプチ裏話が。牧野さんがK Popに詳しいのですが、私がミーハーでBTSなどの有名どころなら分かるので、2人でダンスを少し踊ってみたりしていました!

田口:3人とも女子校だったんですか!知らなかったです(笑)。高校の話が出ましたが、作品にちなんで高校時代の思い出を教えてください!
中村:さっきの質問で女子校出身と答えましたが、実は中1〜高2の途中まで海外にいたので実際に通ったのは2年弱です。一時帰国の際は日本の友人と学園物の映画を観に行くのが恒例だったのですが、映画の影響もあって日本の高校の学園祭や体育祭に強い憧れがありました。帰ってきてから参加した体育祭ではムカデ競走の種目を同じメンバーで2年連続出場。そして2年連続テープを切って大号泣したのは大切な思い出です。

田口:帰国子女ということですが、邦画と外画(外国の映画)どっちが好きですか?
中村:すごい難しい質問ですね!両方好きです、、選べません!ただ比較的最近まで外画(特に英語圏のミュージカル作品)を好んで観ていました。海外の学校もそうなのですが、今も学部に帰国生が多いこともあり、友達同士の会話では外画の方がよく話題に上ります。私が観ていない邦画で面白い作品が山のようにあるはずなので、班員からおすすめを聞こうと目論んでいます!

田口:最後にひとこと!
中村:映像制作に携わるのは初めてですが、暖かい班員や魅力的なキャストのお陰で楽しく制作できています。最後まで自分ができることは全力で頑張りたいと思います!公開をお楽しみに!

助監督は作品には見えない仕事がとても多いです。陰で支えてくれる縁の下の力持ち的な役割がある二人にはとても感謝しています。
『咲の朝』班、今回インタビューを受けた助監督も含め全力で完成に向けて頑張っています。上映までお楽しみに!

-上映会情報-
日時:2022年1月22日(土)
場所:大隈講堂
入場料:無料
4作品上映予定
作品上映後に監督や教員によるアフタートークなどを企画しています。
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。

2021/12/13(月)

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