『咲の朝』大西監督インタビュー

インタビュー

こんばんは!映像制作実習2021年度作品『咲の朝』ブログ担当の田口です。

今回は大西監督にインタビューをしてきたので、そちらをお送りしたいと思います。

監督の作品を作ろうと思ったきっかけから作品に対する思いまでいろいろと聞いてきたので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!

監督インタビュー

田口:それでは監督インタビュー始めさせていただきます。よろしくお願いします。監督がこの『咲の朝』という作品をつくろうと思ったきっかけを教えてください。

大西:きっかけはそうですね。映画をこの授業で今回作れるっていうふうになったときに何を自分が撮りたいかなと思って、最初に赤い自転車が出てきて赤い自転車にさらっと乗ってるっていうのをかっこいいなと思ってて、それを撮りたいなと思いました。

あと、もともと川が好きだったので、それで四万十川に行って友達と川の横を走ったことがあるんですけど、それとか楽しくて。河原に自転車が置いてある感じとかがすごい好きだなと思ったのでその二つを組み合わせてみました。

ちなみに赤い自転車は『博士の愛した数式』って映画を見たときにちょっと出てきて、そこからきっかけで私は赤い自転車がいいなと思うようになったので赤い自転車と川でなんか映画撮りたいなってまず思いました。

田口:ありがとうございます。次の質問にいきたいと思います。どうして今回、「映像制作実習」の授業を取ろうと思いましたか?

大西:早稲田に入ったときはこの授業があるとかは全く知らなくて、でも何かのタイミングでこういう映画を作れる授業があるっていうふうに知って。それで、その映画サークルに入ってるんですけど、映画サークルの先輩がやっていたりとかもして、この授業のことを教わってそんな制作もできるなんてすごいなと思ったので三年生になったらやりたいなと思っててそれで履修しました。

田口:なるほど、ありがとうございます。映画サークルに入っているとのことですが、授業とサークルで違うところはありますか?

大西:違うところはありますね。撮影してる段階になっちゃうともう、カメラを回してっていう意味では同じで近い部分が多いかなとは思うんですけど、そもそも映画サークルのほうでの撮影にあんまり参加してないので比べられないかもしれない。でも、その撮影に入る前の段階の、脚本書いてる段階とかで、先生とか班の人とかの意見をたくさん聞いてじっくり支えていくっていうのが、サークルだともうちょっと自分で考えてもうそのまま撮影に飛び込んじゃうイメージがあったのでそこが違うような気がします。

田口:先ほど、撮影が始まる前に脚本を書いていると言っていましたが、どんなことを意識して企画書や脚本を書いていましたか?

大西:最初、その企画書とか書いたことがなくって、自分昔、部活で英語劇部だったんですけど、そのときの余興の学年劇みたいなやつで脚本を書いたことがあって、だから脚本のほうがまだ書き方がどっちかっていうと分かっていたので、企画書のほうがどこから何を書けばいいのか分からなくて難しかったんですけど、意識したことはそうですね…。何を意識して書いたかでしたっけ…?

田口:ああ、じゃあ質問を変えます。脚本の話が出たので、大西さんは普段からいろんな脚本を読んでいると聞いたですけど、脚本を読んでいて面白いなと思うところはありますか?

大西:脚本を読んでて、面白いなと思うところは、映像を知らない脚本だったら、そのセリフのひらがなとか漢字とかがキャラクターによって違ったりとか、そのセリフの言い回しがちゃんとその人ごとに違うっていうのが文字で分かるのが面白かったり、ト書きは結構シンプル、全部脚本って基本シンプルに書かれていて、で、構造がしっかりあるっていうのがなんやかんや大変だけど土台っていう感じがして面白いなって思って、

それでもし映像を見たうえで脚本を読んでいる場合だったら、あの映像に至るその骨格が見えるのが面白いし、映像になったときにより膨らんでるところが分かって面白いこともあるし、こんなにすごい強いものがあったんだって分かるのが面白いです。

田口:ありがとうございます。いま撮影が始まっていると思いますが、撮影をする際、僕から見て監督は楽しそうだなと感じるのですが、苦労などありましたら教えてください。

大西:苦労など、…あります。今日苦労したのは、天気です。天気がいいときのほうが嬉しいなって思うシーンが私が今作ってるやつは多いので、晴れと曇りで全然同じ場所でも絵が変わるし、しかも曇ると温度がすごく低くなって寒いので、天気は私の力では変えられず雲は動かせず、そこがまずひとつ思いました。

でも、撮影自体はそのオーディションとかさせていただいて、自分や班の人でこの人でお願いしたいっていう人たちに演じていただけてずっと温めていたキャラクターとかが本当に目の前に現れたっていうのがすごくうれしくて撮影そのものとしてはとても楽しいです。

田口:先ほど、ちょっと班員の話がありましたが、『咲の朝』班はどんな雰囲気ですか?

大西:みんな楽しくて、にぎやかでいいなと思います。自分が脚本書くときに途中で一時スランプまではいかないけど、なんかなぁどうしようと思ってたときがあって、そういう時にでも班の人たちのミーティングは楽しかったし、けっこう案が出たことももちろんあるし、撮影のときとかもちょっと自分のなかではうまくいかないなと思ってもけっこうギャグで笑わす人が何人かいたりしてすごいいいな、嬉しいなって思います。

田口:班員にこれだけは言いたいことってありますかね?これだけは、みたいな。

大西:これだけは。難しいですね。これだけは、うん。

いつもありがとうございます。おかげさまで楽しくやっております。最後までちょっと編集がどうやら大変そうだっていう片鱗が見えてきたりはしてるんですけど、この楽しい空気のまま最後まで走りたいです。よろしくお願いします。あ、終わったらみんなで飲み会したいです。

田口:飲み会したいですねー。ぜひ、お願いします。また監督をやる機会があればやりたいですか?

大西:うん、やりたい!いま正直ちょっと大変なことも多かったのでいろいろ落ち着いて考えるとこれは大変だなっていう気持ちもありますが、監督とかやってて楽しい瞬間も多いので機会があって体力が戻っていれば、あと気力が戻ってたら、そしたらぜひやりたいですね。

田口:ありがとうございます。やりたいということですね。つぎで最後の質問になるんですけど、最後にこの作品の見どころを教えてください!

大西:この作品の見どころはそうですね、けっこう自転車がカギになるんですけど、この自転車がカギになるのは本当に最初の第一回の企画書のときからずっと変わってなくて、で私が自転車に対して思ってるものとかいろんなものが入っております。

見どころはそう、まっすぐさと爽やかさです。まっすぐ爽やかな作品を作りたいと思って頑張ったのでいろんなその役者さんのお芝居とか小道具とか映像とか全部まっすぐ爽やかがテーマだと思います。

田口:確かに、そうですね。まっすぐさと爽やかさが伝われば良いですね。

大西:そこが伝わったら嬉しいなって思います。

田口:これで監督インタビューを終わりたいと思います。ありがとうございました。

大西:ありがとうございました。

楽しんで頂けましたでしょうか?見どころはまっすぐさと爽やかさ!!!分かりやすくてとてもいいですね。この二つが現れるように我々スタッフも頑張っていきます!

あさイチからの撮影が多くとても大変ですが、キャスト、スタッフ一同試行錯誤しながらではありますが、一生懸命制作しています。公開日までぜひ楽しみにお待ちください!

-上映会情報-

日時:2022年1月22日(土)

場所:大隈講堂

入場料:無料

※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。

2021/12/07(火)

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