『藍の底』助監督インタビュー

インタビュー
助監督のゴン・ジェヒョンさん
助監督の伴野友紀乃さん

こんにちは!『藍の底』広報担当の高橋です。

本格的に寒くなってきましたが、『藍の底』班は撮影に入っています。

今回は助監督であるゴン・ジェヒョンさんと伴野友紀乃さんに作品や撮影現場についてお話を聞いてきたので、是非最後までお楽しみください!

『藍の底』あらすじ

アオイとの結婚を控えるソウタ。10年ぶりに実家に戻ってきた。腹違いの弟ミコトと、父親と再会する。親の愛とかたちに囚われすぎていた青年が、家族と向き合い、愛のかたちを海になぞらえて問い直す物語。

映像制作実習を受講したきっかけは何ですか?

ゴン:普段、建築学生として人と社会に影響を与えるモノづくりが楽しいと感じています。物理的な建築とは異なりますが、映画には限られた時間の中、物語によって人に考えさせる力があると考えています。従って、実際に映像制作を通じて表現できればと思い、参加しました。

伴野:普段は映画やテレビドラマの分析をゼミなどで行っているので、では制作側ってどうなっているんだろうと興味を持ち受講しました。

他の作品もある中で、『藍の底』の班員となることを選んだ理由は何ですか?

ゴン:親の愛情によって育てられながらも、その他の人間関係によって成長できる部分があると気づいたので高校の時から来日しております。7年間の留学生活を通じて、日本で頑張っていける理由の一つに母国にいる親の応援が根底にあると考えたので親の愛情に触れるこの映画に興味を持ちました。

伴野:「人間関係や心情の変化」について作品を観て考えることが多く、その点『藍の底』が自分の興味に合っていて、一緒につくってみたいと思った作品だったからです!

『藍の底』の見どころをネタバレしない程度に教えてください!

ゴン:撮影現場の古民家には貴重な小物がたくさんあり、落ち着く実家の雰囲気を醸し出してくれます。監督と班員の方々がカメラや照明などの位置を工夫しながら撮影しています。ぜひ空間と物語の調和を楽しんでみてください。

伴野:「ソウタが実家に帰る前後でどのように気持ちが変化してゆくのか」という点について気にしながら観ていただけたら嬉しいです!

制作する上で大変なことは何ですか?

ゴン:映画制作や撮影は初めてなので、正直まだ現場の動きに理解が追いついてないところが多いです。監督の知り合いや新しい班員の方々が力を貸してくれているのでとても助かっています。

伴野:タイトなスケジュールの中、より良い映像にするためにみんなが考えて動いているところだと思います。

逆に、制作する上で楽しいことは何ですか?

ゴン:一人ひとり全然違う経験をしてきた学生や役者さんが同じ場所で一つの映画のために足並みを揃える点が、映画制作の醍醐味だと考えております。普段は建築学生としか関わらないので撮影中幅広い会話ができて楽しいです。

伴野:本番を撮影する前に「本番~!」とみんなが一緒になって声をかけるところです!ひとつになった感じがして好きな瞬間です。

撮影現場の雰囲気はどうですか?

ゴン:古民家では窓を開けて撮ったり、外での撮影があるので少し寒いですが、監督の希望通りの映画を完成させるために、班員の方々と役者さんがそれぞれ任された仕事と演技において真剣に取り組んでいます。

伴野:皆こだわりを持ってより良い作品にしようと撮影に臨んでいる雰囲気が凄いです!私は撮影に関する専門知識を持たずに受講していたので、日々学ぶことばかりです!

観客の皆さんへメッセージをお願いします!

ゴン:愛に底があるかもしれないということは、おそらく人の弱さを認め、親も親になることが初めてだと理解する第一歩だと考えます。そこで、観客のみなさんにはソウタの家族への向き合い方を通じて「愛」そのものを考え直す機会になればと考えております。

伴野:観る立場によって見え方が変わる作品になっているのではないでしょうか。繊細な人間関係や心情変化について考えながら観てくださったら幸いです!

-上映会情報-

日時:2024年1月20日(土)

場所:早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区戸塚町1-104)

入場料:無料

4作品上映予定

X:https://twitter.com/wasedamovie2023

Instagram:https://www.instagram.com/wasedamovie2023/

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