『花と修羅』助監督インタビュー

こんにちは!映像制作実習2022『花と修羅』班広報担当の佐々木です!
本日は『花と修羅』助監督である芳賀叶くんと関川莉子さんのインタビューをお送りします。

先日お会いした先輩から「今年SNS更新遅くない?」と言われてしまいました(汗)
頑張って更新していきたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ!

『花と修羅』あらすじ

四谷の女子校に通う緑。書道部の後輩だった花が死んだある日、赤い髪を持つ少女、伊和が転校してくる。大人しかった花とはまるで正反対な、自由奔放な伊和が書道部に入部したことで、何かと振り回される緑。しかし、徐々に、緑は伊和を通して、見えていなかった、見ようとしていなかった花の姿を発見し始める。



まずは映像制作実習の履修を決めた理由をお願いします。

関川:去年の『咲の朝』の監督をやっていたのが、私が所属してるゼミのゼミ長で。で、この授業の存在を知って、すごい楽しそうだなーって。私もドラマとか映画の作品分析をするゼミに入ってることもあって、映画は元々好きだったので、履修したいなと思いました。

芳賀:もともと映研で撮影をしてたんだけど、その時撮ってた映画は割と10分行くか行かないかとかの小粒のが多くて。1~2時間とは言わないまでも、ちゃんとした長さのをちゃんとした人たちと作りたいなあって思ってたところ制作実習の存在を知って。映画の勉強もしたかったのでちょうどいいなと思って履修を決めました。


4作品の中で花と修羅を選んだ理由は?

関川:先生達にいくらプロットをダメ出しされても、全然めげなかったのがすごい印象的だったのが大きいです。最初は、今よりも、もっと大風呂敷広げた作品を出していて、先生達に「これじゃ予算がいくらあっても絶対無理!!」って言われ続けていたんだけど、それでもなおプロットを出し続けるあのマインドの強さに、「この監督はなんかすごそうだなぁ」と思って。作品の中に込められたスカっと爽やかなパンクさというか、反骨精神みたいのがすごい好きだなぁと思ったし、監督自身にもそういう要素を感じたので、おもしろそうと思って選びました。

芳賀:僕も割とそこらへんは似てるのかもしれないんだけど、『花と修羅』に関してはほかの映画にあるよくある実写映画感があんまりしないところが、個人的には単純な実写作るよりいいなと思って。実際先生達から講評でまあ悪い意味でもあるんだけどアニメっぽいって言われてたし、伊和のキャラクターのとかもそうだけど、全体的にそんなに実写実写している雰囲気じゃないっていうか。ストーリーとかプロットの方で見栄えが良いか悪いかっていうのはさて置き、こういう作品の方が「より良くする方向に頑張れるな」って思ってこれを選んだっていう感じかな。


監督や班員に対しての印象は?

関川:監督は本当に意志がある人っていうのはあるかなあ。

芳賀:そうだね。

関川:最初は、結構ふわふわしてる人なのかなとは思ってたけど、時が経つにつれてその意志の強さみたいなのがはっきり見えてきたって感じ。

芳賀:あんなに「幻想シーン入れる」って引き下がらないとは思わなかった(笑)

関川:(笑)そう、班員全員が「違うんじゃない?」って言ってもなお「いや!」っていえるあのハートの強さは本当に尊敬する。わたしはすぐ折れちゃう方だからさ。

芳賀:うん。でも班員に対しては個人的に、最初から最後まで作品に対するイメージは近い感じがする。言葉では表現するのが難しいけど。

関川:うんうん。

芳賀:なんて言ったらいいんだろうね。

関川:こういう作品だからか、みんな意志を持って参加してる人が多い印象がある。

芳賀:そうね。そう。

関川:そんな感じはしてて、それは今も変わらない気がするよね。

芳賀:うん。やる気はめっちゃあるよね。

関川:うん。なんてったって誰も抜けてないんだから。


おふたりは助監という立場ですが、具体的にどんな役割ですか?

芳賀:僕と関川さんで丁度役割分けてる感じだよね。僕はロケ地メイン、関川さんはキャストメインで動いてくれてる。

関川:そうだね。監督が追求する理想を、現実的に落とし込む役割かなと思っています。


助監やってて大変だったことをお願いします。(大変なのは過去形じゃないかも?笑)

芳賀:大変だったこと……多いよね(笑)

関川:MAX今じゃない?笑 いろいろな事情が重なって急に撮影を始めないといけなくなって、各方面の準備を急いでやらなきゃいけなかったんだけど、そんな時に私がコロナになってしまって……。意識が遠のく中、仕事をこなさないといけなかったのは辛かったですね。笑(頼もしい班員が手伝ってくれました……感謝)

芳賀:監督に言われたこととか班員に言われたことを実際にまとめて先方とやり取りするのって僕らだから、めっちゃ板挟みに合うよね(笑)

関川:ああめっちゃ分かるわ(笑)

芳賀:監督がこれやれって言ってスタッフはいやこうしなきゃだめだってなって、じゃあどっちにすればいいですか!やりとりすんの僕だよ!って。


やりがいとか喜びとかは?

関川:まあ何とか撮影に入れそうなところじゃないですか。

芳賀:ロケ地決まった時は結構「よっしゃー!」って。

関川:私はそれで言うと、キャストさんにオーディションで会えた時かな。ずっと文字上でしか見てなかった台詞に、やっと息が吹きかけられた感じがして、すごいワクワクした。ずっとどこかで「本当にこの作品出来上がるのかなぁ」と思ってたところがあったから笑、その時は監督ともよかったね、楽しみだねっていう話をちょっとして。その時は嬉しかったなぁ。


最後に一言お願いします!

芳賀:今が一番苦しい時期ではあるけど、これが終わったらようやく今までやってきたことが形になるので、わくわくする気持ちがあります。……なんだろう、今のこれはつぶやき?(笑)

関川:正直まだどんな作品になるのか見えてないところの方が多いんですが、見るとすかっとするような作品になってると思うので、頑張って形にして生きたいと思います。

芳賀:細部にまでこだわっていくと思うので、ぜひいろんな所まで見ていってね。

ありがとうございました!

-上映会情報-
日時:2023年1月21日(土)
場所:早稲田大隈講堂
入場料:無料
4作品上映予定
※新型コロナウイルスの感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。

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