『ボケてくれてありがとう』助監督インタビュー

インタビュー

こんにちは!映像制作実習2023年度作品『ボケてくれてありがとう』広報担当の喜多です。

本日は『ボケてくれてありがとう』助監督家根新さんのインタビューをお届けします!

監督との徹夜チキンレースも白熱していますが監督とはまた違う目線にも注目したいです。それではお楽しみください!

『ボケてくれてありがとう』あらすじ


空腹から万引きに走る佐藤朗(25)。店員に追いかけられる中、逃げ込んだのはひとけのない一軒家。予期せぬ家主(持田和子(79))の帰宅から、押し入れに隠れることに。
財産を狙い住み着きながら覗いていく中で、和子の認知症に翻弄されてゆく。
普通とは少し違う2人の物語。

―映像制作実習の受講のきっかけを教えてください。

監督に誘われたことがきっかけです。もともと監督とはゼミの友達で、ある日グループLINEに「撮影メンバー足りない! 誰か手伝って!」みたいなSOSが届きました。就活が終わって時間もありましたし、進路的にもこの授業には興味があったので「良い経験ができそうだ」という気持ちで参加することにしました。そしたらあれよあれよという間に責任と仕事が増えていって、いつの間にか助監督になってました(笑)。

―これまでになにか制作経験などはございますか。

賞レースを目標に、個人で小説と脚本を書いていました。あとは映画サークルで現場スタッフとして、撮影を何度かお手伝いした経験があります。ですが、ある程度の裁量権を持ちながらチームで制作するのはこれがはじめての経験になります。難しい(笑)。意見が食い違ったり、そもそも話が噛み合っていなかったり……。でもそれも含めて良い経験ができていると感じています! 何より楽しい!

―監督との仕事の違いなどありますか。

一般的に正しいのかは知りませんけれど、「監督は芸術面のリーダー、助監督は事務面のリーダー」だと考えています。なので「仕事の違いはありますか」という質問は成り立たず、そもそも全く違う仕事だよ! というのが僕の感想です(笑)。基本的には、撮影が滞りなく進むように、現場の仕事の割り振りやスケジュール管理に気を遣っています。一方で、演出やカット割にはあまり口を出さないようにしています。(というより、口を出せるほどわかってない……?)

―脚本作りにおいても大きく貢献されていますが、その際に心がけていることなどございますか。

「批判には理由を。否定には代替案を。」ですかね……。作品って、批判とか否定するのはすごい簡単なんですよ。どんな有名な作品にだって、ケチはつけられるし、「自分は嫌い」と一蹴してしまえば否定できます。でも、たとえアマチュアでも作る側に回った以上、それではいけないと思うんです。案を出してくれたメンバーに失礼だし、何より自分の成長につながらない。否定し合うのではなく、班員全員で意見を共有しながら高めていくのがベストだと思っています。

―いざ撮影が始まり想定と違っていた部分などありますか?またその際に大変だったことなどもありましたらお願いします。

何もかもが想定と違います(笑)。脚本を読んでいるときは「いいシーンになりそうだ!」と思っていても実際にカメラを回してみると不自然だったり、そもそもロケ地や日光の制約で撮影が不可能だったり……。現場で、急に監督が「このシーン、キモくね?」と言い出したときには、「Oh…」と思います。まあ、作品を良くするためには絶対に必要なことなので、むしろありがたいのですが。おかげで脚本会議とスケジュール変更に睡眠時間を持っていかれております(笑)。

―インタビューをご覧の皆様にメッセージをお願いします。

たった15分程度の作品ですが、その15分にメンバー全員の2ヶ月分くらいの血と涙と汗が染み込んでいます。
楽しんでほしい。たとえ楽しめなくても、せめて「大変だったんだなぁ」と同情してほしい。

―最後に、差し入れは何がいいですか。

持ち手があって、手がベトベトしないもの。ボロボロと床に落ちないもの。すぐに食べられるもの。甘いもの。……バナナですかね。

‐上映会情報‐

日時:2024年1月20日(土)

場所:早稲田大学大隈講堂
   (東京都新宿区戸塚町1−104)

入場料:無料

4作品上映予定

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Instagram: https://www.instagram.com/wasedamovie2023/

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