初めまして!
映画『わたし(たち)の家』の広報を担当します本川達也です!
今回は『わたし(たち)の家』の川端慶監督をインタビューした様子をお伝えします。謎の多い監督ですが、本インタビューでは腹を割っていろんなことを話してくれました!ぜひ監督はどんな人なのだろうと想像しながら最後まで読み進めてみてください!
あらすじ
自身のパートナーであるダイスケの突然の失踪の後、ショウタはその事実から目を逸らすかのように2人で暮らしていた部屋から引っ越そうとしていた。そんな中、ショウタはダイスケの「恋人」であるタクヤと出会う。いなくなったダイスケへの気持ちを隠さないタクヤとの出会いでショウタの中にさざなみが立ち始める。そんな折、ある連絡がショウタの元に届き…。
−−まず本講義「映像制作実習」を受講しようと思ったきっかけを教えてください。
実は数年前から映画美学校の脚本コースというところに所属していて、この講義を受講する以前にも映画脚本の勉強経験があるんです。ただ、そこで自分が書いた作品を改めて映像にする機会はしっかりとはありませんでした。
−−なるほど、では受講当初から監督をやることを意識していたんですか?
どうだろう…(笑)。講義を受けてびっくりしたのは、毎週大量に出される学生の企画書を先生方がしっかり読んでくださることでした。なので、講義の途中からは良い企画書を出せるように頑張ろうという方に意識が向かっていて、企画が選ばれた時に改めて「あ、監督もやらなきゃいけないのか」と思ったくらいです。
−−企画が選ばれた時はどんな思いでしたか?
もちろん選ばれたのは嬉しかったです。でも嬉しさ半分、不安半分でした。
−−実際に今、脚本を直しながら監督を並行して担っていますが、どうですか?
すごく大変です。でも大変な中に楽しさもやっぱりあって、この時間がもっと続いてほしいような、不思議な感覚です。いや…ランナーズハイかもしれません。不安で潰されそうなので早く終わってほしいです(笑)。
−−監督はもしかして心配性ですか(笑)?
確実にそうだと思います。でも、先日是枝監督に「漠然と不安です」といった相談をしてしまった時に「俺も撮影の前は不安になるから大丈夫」と仰ってました。絶対に嘘だと思う。
−−(笑)。なんと、監督は『わたし(たち)の家』で主人公も演じていますが、自分で演じることになった経緯を教えてください。
具体的な理由としては、クランクインが近づく中で先生方に提案されたことが大きいです。でも、1番の決め手は春から班員に「主人公が川端にしか見えない」とずっと言われていたことです。最初は自分のキャラクター作りが上手くいってないんだなと捉えていたんですが、それと先生方の提案がスッと重なるような印象を受けました。
−−監督自身はどんなところが主人公と似ていると思いますか?
頑固なところ。だけど、何か自分を変えてくれるきっかけが外からやってくるのを待ってしまうところ、かな。こう見えて白馬の王子様を待つタイプかもしれません。
−−(笑)。実際に演じてみてどうですか?
大変です。それしかないです。でも、俳優さんと演技をする中で、演出家として俳優さんへの指示に活かせるヒントを掴む瞬間もあって、一瞬も気が抜けないです。なのでやっぱり大変です!
−−お疲れ様です!最後にご覧の方へのメッセージをお願いします。
監督と主演を兼任していることもあり、もしかしたら皆さんに「監督自身の話なんだな」と感じられているのかなというのが気になっています。でも、これは観た人に「自分のために作られた映画だ」と思ってほしいとずっと思っています。そう思ってくださる方がどこかにいると思って、毎日頑張っています。ぜひ上映会でお会いしましょう!
-上映会情報-
日時:2023年1月21日(土)
場所:早稲田大学大隈講堂
入場料:無料
4作品上映予定
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。
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